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2012年5月 6日 (日)

忘れられない漁師のひと言

もう30年以上も昔の話。
関西の明石か淡路島あたりの漁港だったろうか。

 

冬場で岸から釣っていても釣れない。

 

そんな時、たまたま声をかけられた老漁師に頼んで小さな船

 

(よく覚えていないが伝馬船だったかもしれない)に3人で乗せてもらった。

 


これなら釣れる

 

と楽しみにして沖に出てみたものの寒いばかりで、

 

たまに釣れるのは小さなハゼやトラギス。

 


やがて、だらだらと惰性で仕掛けを放り込みながら、

 

寒いさむい、釣れないつれないと愚痴。

 

思えば文句の一つも言ったのだろうか。

 

黙って操船していた漁師が口を開いて言ったひと言は

 


“魚も必死で生きている。

 

ボケーッと仕掛けを垂らしているだけで釣れるわけがない。
釣りは魚との真剣勝負じゃ!”

 

 

 

 



釣りがやめられなくなったのはこの時からかもしれない。
釣れない時には、今でもこの漁師の言葉が頭をよぎる。

高い道具が欲しいとは思わない。
自分がイメージする釣りに合った竿やリールを選ぶ。
仕掛は形や長さ、使うハリスや針も自分で決めたい。

 

からもちろん自作する。

どうせ風の方向や潮が変われば、
ボートの位置がぶれることはわかっている。
それでも、山立てでおおよその位置をつかんだ後、
(たぶん他人が見ていればおまじないのように)
ひと漕ぎ、ふた漕ぎと調整してここぞというポイントに
ボートがおさまるようにアンカーを落とす。

仕掛けを入れるとその回りの様子をイメージする。
こいつ餌を見ているが喰いつかない、
少し誘ってみる、まだ喰いつかない、
今度は撒き餌を出して誘ってみる・・・、
仕掛けを替える、餌のつけ方を変える・・・、

全てが真剣勝負。

 

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